県民公開講座を開催しました!

公開日 2016年11月07日

平成28年11月5日 県民公開講座を開催しました。約120名の参加がありました。

午前第1部の糖尿病医療では、「どうなる?どうする?糖尿病対策」をテーマに、当院糖尿病代謝内科部長白神より、糖尿病患者さん対応マニュアルについての講演がありました。南海トラフ地震が起こった直後には水などのライフラインはもちろんインスリン・内服薬も入手が困難になることが想定され、「3日間」は自力で生き延びることができるような準備の重要性を伝えていただきました。

後半の特別講演では熊本大学大学院糖尿病分子病態解析学特任准教授 本島寛之先生をお招きし、先生ご自身が経験した熊本地震後の糖尿病治療の現状をお話し頂き、糖尿病患者さんは、震災に備え何をすべきかをお話いただきました。糖尿病患者は災害弱者であり、熊本震災でも食料が行き届かない中で、低血糖発作を起こす患者が多くいたことから、日頃から患者さん自身が、自分が何を内服しているか・どのインスリンをどの量をうっているいかを知っておくことが重要であると言われておりました。

講演会終了後は、恒例の当院職員による血糖チェックコーナーや栄養相談コーナーを設置し、参加者からも好評でした。

 

午後からの第2部のがん医療では、「住み慣れた場所で自分らしく生活するために」をテーマとして、はじめに豊田内科 豊田健二先生をお招きし「安心な生活をみんなで支えるとくしまの在宅医療」という演題で、講演を頂きました。

近年めざましい医療の進歩をもってしても老化と死はとめることができない。「ピンピンコロリ」で亡くなる人は5%であり、多くの方は死ぬまでに健康でない期間が約10年ある。その期間を安心して可能限り在宅で過ごすためのサポートとして在宅医療がある。

徳島市には在宅医療を支える拠点として徳島市在宅医療支援センターがあり、そこでは、さらに在宅医・訪問看護師・ケアマネジャーといった在宅医療のキーマンになる職種が定期的に研修を行っており、また、がん拠点病院や歯科医師師・薬剤師などの職種との連携会議も積極に行っていることを報告頂き、他にも在宅で看取る時の心構え、自宅で亡くなった時の対応、在宅医療でかかる費用などを丁寧にお話し頂きました。

後半のシンポジウムでは、在宅医の立場からかさまつ在宅クリニック 笠松哲司先生、ホームホスピスの紹介・訪問看護の立場から大神子訪問看護ステーション安部五月先生、リハビリの立場からあおぞら内科 理学療法士 秦野正範先生、薬剤師の立場から北常三島調剤薬局 管理薬剤師 伊勢佐百合先生、急性期病院の立場から当院外科部長 広瀬敏幸をシンポジストとして、それぞれの立場での取り組みや在宅医療でサポートできることを報告いただきました。

最後のディスカッションでは事前に参加者からいただいた在宅医療に関する質問内容に対し、シンポジストから回答・アドバイスをいただきました。

参加者からも活発にご意見や質問も多数いただき、有意義なシンポジウムになりました。

来年もご参加お待ちしております。

 

プログラム

第1部「どうなる?どうする?災害時の糖尿病対策」

【一般講演】「糖尿病患者さんの災害対策マニュアルについて」

糖尿病・代謝内科 部長 白神 敦久

 

【特別講演】「糖尿病患者さんの災害への備え~自分の治療内容の理解と災害時の応用~」

熊本大学大学院 生命科学研究部

糖尿病分子病態解析学 特任准教授 本島寛之 先生

 

第2部「住み慣れた場所で自分らしく生活するために」

【特別講演】「安心できる生活をみんなで支えるとくしまの在宅医療」

豊田内科 院長 豊田健二 先生

【シンポジウム】【住み慣れた場所で自分らしく生活するために】

シンポジスト

かさまつ在宅クリニック 院長 笠松哲司先生

大神子訪問看護ステーション 所長 安部五月先生

あおぞら内科 理学療法士 秦野正範先生

北常三島薬局 管理薬剤師 伊勢佐百合先生

徳島県立中央病院 外科部長 広瀬 敏幸

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