豪雨の愛媛でDMAT(災害派遣医療チーム)活動

公開日 2018年07月13日

 西日本を襲った記録的豪雨で、愛媛県では多数の死者・不明者を出しました。捜索、救援活動とともに避難所などでの医療ケアが不可欠なため、各県から医師らが応援に駆けつけています。「災害拠点病院」と位置づけられる徳島県立中央病院では、7月8日から10日にかけ、DMAT(災害派遣医療チーム)を被災地に派遣しました。チームは避難所や孤立した老健施設などを回り、避難者の治療、健康状態確認を行い、また病院施設の医療インフラ被害も点検しました。
 出動したチームは佐尾山裕生(医師)、吉本賀与子・長井貴司(看護師)と野口耕太・中川宗史(業務調整員)の計5人。8日は拠点本部となった愛媛県立中央病院で打ち合せを行い、直ちに大洲中央病院へ向かいました。大洲市では肱川が氾濫、土砂と濁流が市内を襲い、水が引いたあとは泥が一面を覆っていました。被災した病院施設も少なくありません。チームは他院DMATと協力して、患者や病院の状態をつぶさに調べていきました。
 翌日、県立中央病院チームは2班に分かれて、避難所となった公民館、小学校などを回り、特養、老健施設も含め、この日で計8カ所を支援しました。数十年に一度という豪雨で住む家を追われた家族や高齢者たち。先行きはどうなるのか、大きな不安感が被災地を覆っていました。活動した医師らは「医療ケアだけでなく、精神的なケアがこれから大事になってくるかもしれない」と話しています。
 徳島県からは県立中央・三好病院、徳島赤十字病院などのDMAT7隊が駆けつけ、主に宇和島市、大洲市で活動しました。
 災害時に救急医療の拠点として機能する「災害拠点病院」。徳島県内では中央・三好・海部の3県立病院、鳴門、徳島大学、徳島赤十字など11病院が指定されています。そのなかで大型ヘリが発着できるヘリポートを整備し、DMAT、DPAT(災害派遣精神医療チーム)を組織する県立中央病院は「基幹災害拠点病院」と位置付けられており、四国はもとより東日本大震災、熊本地震などの被災地へ一早く医療支援チームを送り込むなど、「災害医療」の中軸を担っています。

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