低侵襲心臓手術(MICS)

従来より心臓の手術は、胸骨正中切開(図1)で行うのが一般的でしたが、近年ある手術に関しては別の切開からのアプローチ(図2)が試みられるようになってきました。
そうした手術を低侵襲心臓手術(MICS:Minimally Invasive Cardiac Surgery)と呼びます。この手術は、通常の胸骨正中切開による手術と比較し下記のような利点があります。

  • 創が目立たない。
  • 創部の痛みの軽減(ただし個人差あり)。
  • 骨(胸骨)を切らないため術後縦隔炎、胸骨離開を回避し得る。
  • 出血量や輸血量の減少が期待できる。
  • 術後の回復が早く、早期退院・早期社会復帰が可能。

当院でもこのような手術に対する取り組みを開始し、2017年末にはその体制が整いました。
すべての心臓手術がこの方法にとって変わるものではありませんが、ある一定の条件を満たした弁膜症手術や心房中隔欠損症、左房腫瘍などの患者さんには、この方法も可能です。
今後も、患者さんにとって最も良い治療法を検討していきますので、詳しくは心臓血管外科外来までご相談頂ければ幸いです。

胸部正中切開によるアプローチ
(図1)胸部正中切開によるアプローチ

右肋間開胸によるアプローチ
(図2)右肋間開胸によるアプローチ