胃がん・大腸がん

早期胃がんの内視鏡治療(ESD)

早期発見された早期胃がんは、外科治療によって5年後の生存率も95%以上と良好であるとされています。多くの研究から近年早期胃がんのうちでも、ごく早期のものについてはリンパ節転移もほとんどないことがわかってきました。そのため外科的におなかを開けて胃を3/4あるいは全部とったり、さらにリンパ節をとる必要性もないことがわかってきました。一方で内視鏡検査や治療処置具の進歩により、以前では考えられないほどの高度の処置が可能になってきており、その成績もでてきています。

2003年の胃がん治療ガイドラインにより、早期がんのうち(粘膜内にとどまるがん)で、一定の条件を満たすもの(大きさが2cmまで、潰瘍などの合併がない、かつ分化度の高いがん)については内視鏡治療が第一選択としてみとめられるようになりました。

当院でも1998年ころからこのような病変の内視鏡治療に積極的に取り組んできており、現在まで早期胃癌270例ほどを治療してきています。(別図)とくに最近では粘膜切開・剥離法(ESD)といった治療により、より完全な状態でがんを胃からはぎ取る治療法により、治療した局所から再発する例もなくなってきています。さらに癌の前段階とも考えられている、おおきな腺腫(良性)についても、治療可能になっています。これら治療は通常合併する症状がでなければ1週間ほどの入院で治療でき、胃袋も残せることなど利点も多い治療法です。大切なことは、このような病気を早く発見することであり、この治療につながるためできるかぎり定期的な胃の検診などを受けていただきたいと思います。

大腸がんの内視鏡治療(ポリペクトミー/EMR/ESD)

現在大腸がんの死亡者数は年々増加傾向にあります。当院では検診で大腸に指摘されたかずかずのポリープの内視鏡的切除を年間ポリペクトミーとしては約250例ほど施行しており、うち50例(20%)ほどが大腸がん(ほとんどが粘膜内のがん)であります。粘膜内のがんは通常なら治療は完了し、大腸を切る必要はありません。

また前癌状態とされる腺腫についても通常内視鏡的な治療ができなかったタイプものについても平たい病変の切除法としての粘膜切除術(EMR)や 近年では胃のESDを応用した治療法も病巣によっては積極的にとりいれています。

今後もより安全で確実な胃・大腸の早期がんの内視鏡治療に取り組んでいきたいと考えています。

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